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なぐった子の 優しさ生きて 警察官
(子供の素晴らしさを証明した一つの物語)
私は、校則違反していた一人の生徒を廊下で注意していた。
その生徒は黙って聞いていた。
これを見ていた生徒の中の一人が言った。(この生徒は番町格の生徒だった)

「言うことなんか聞くことねーぞ。そんな先公なんか、ぶん殴ってしまえば済むんだ」
と言った。

私はその生徒にもう一度、何を言ったか聞いた。
生徒は「俺なら先公をぶん殴ってやるって言ったんだ」と答えた。

周り多くの生徒はどうなることかと、固唾を飲んで見ていた。

私は生徒を準備室に連れて行って、話しをすることにした。
そうして、どういうつもりで先生を殴る、と言ったかを聞いた。

「ぶん殴ればいいと思って言ったが、本気ではない」
「先生を殴れば処分される、退学になるかもしれんから実際には殴れない。言うだけだ」
と言った。

そこで私は「よし!処分はしないと約束する。思った通りやってみなさい」と言った。
「これから起きる事は、先生が許可してやらせたことなんだから、君の責任ではない。ただ言ったことを実行してもらいたいのだ。この事は誰にも話さない。二人だけの約束事だ」と説明し、安心して殴っていいと話した。

彼は厭がったが、「殴りたい、殴ると言ったんだからやってくれ。ただし、その後で聞いて貰いたいことがあるんだ」と私は言った。
彼は腹を決めた。私は両足を踏ん張って歯を噛みしめた。

彼は殴った。しかし、それは軽いものだった。
私は「それでは殴ったことにならんだろう。お前は喧嘩が強くて有名なんだから、いつものように思い切りやれ!」と言った。

生徒には、私の本気が分かったようで、今度は本物のパンチが飛んで来た。
さすがに効いた。
久しぶりの感じで、一瞬クラッときた。

私が目を開けると、生徒が床に手をついていた。泣いていた。
私は「よくやった」と言って生徒を立たせ、椅子に座らせた。

「分かって欲しいんだ。先生がみんなに厳しく注意しているのは、きまりを守ることを通して立派な社会人になって欲しいからなんだ。
先生は、これを大切な事だと信じてやっているんだ。
協力して欲しいのだ」。

そして私の一番大切にしていることを、こう言って伝えた。
「暴力とか言葉でオドスことは、先生は一番嫌いなんだ。生徒に、暴力や脅しで動くような人間になって欲しくない。
だから暴力や脅しを使う人間になって欲しくもない。

人間には『心』がある。先生は、それを信じて教員をしている。
だから何時でも生徒の『心』を大切に育てたいと思っているのだ。
『心』をなくした人間になって欲しくない。

『心』を大切にすることが『自分の幸せと人の幸せが一つ』につながる唯一の道なのだ。
誰もが優しい心、傷つけたくない心を持っていると信じている」。

彼は私を殴った右コブシをにぎりしめ、肩を震わせて聞いていたのを覚えている。

「暴力や力で人を動かす人は、結局、自分も力で動かされてしまう人間になってします。
力の強い人間には従い、弱いとみればやっつける。そんな生き方になってしまう。
お前は皆に強いと言われている人間だ。本当の意味で強くなり、お前の持っている力を弱い人の為に生かして欲しい」と話した。

私は彼を信じることができた。

この事は誰にも話さずに今日まできた。(担任にだけは事情を話し、了解してもらい、人には話さないで欲しいと頼み、約束は守られてきた)

ただ帰宅したときに、口が切れ、物が食べられないことを聞かれ、妻にだけは簡単に説明し、決して口外しないように伝えた。(妻は普段から私のやり方を理解してくれていたので、納得してくれた)

何ヶ月か後。

卒業式も終わった。ある日、帰宅すると、妻が生徒から電話があったと言う。生徒はこう言っていたそうだ。

「僕、警察官になりました。先生にそう伝えて下さい」。

そうか、その元気なキカン坊は警察官になったか。
ウン、そうか。

私は胸がいっぱいになった。ほんの短い一刻のふれ合いだったのに、それで済んでもいい事だったかもしれないのに。

しかし彼はきっと、あの事を大切に考え続けてきたのだろう。

私は、あのやり方が本当に良かったかどうか、分からない。
かえって彼を苦しめることになったかもしれない。

しかし私には、あのときはそれしか考えられなかった。

私を殴った事は忘れてほしいと思っている。
しかし、あれから悩み、考え続けて手にした「本当の強さ」「本当の優しさ」は二度と消えることはないでしょう。

警察官は、確かに大きな権力を持っている。
しかし私は、彼がこの権力に頼るのではなく、彼の持っている「優しさ」が「勇気」が、多くの苦しんでいる人を助け、支えていってくれると確信できるのです。

私は三十八年間、子供達と一緒に行きてきて「子供ってすごい」「人間は素晴らしい」と、どれほど見せられてきたことか。
ありがたいことだと思っている。

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